第35回社会福祉士国家試験の合格ラインを検証しました。

社会福祉士

皆様、お疲れさまです。解答速報により、多くの方が、自己採点を行ったと思います。

昨年度の第35回試験の合格基準点により、多くの方が不安に感じているかと思います。僕自身が受験したときは、第30回の試験で、まさかの99点。これでも当時はありえない基準点でした。

第30回の問題は、どちらかというと基本的な問いが多く、多くの方が得点が伸びてしまい、基準点をあげたにも関わらず、合格率30.2%と高い水準となりました。

前回の34回も、基準点は過去最高の105点となり、それでも合格率は抑えきれず、31.1%と過去最高の合格率を記録しています。

合格ラインの分析をするのもどうかと思いましたが、6割から7割の得点をとった方は、とても不安になっていると思い、参考までに行いました。

社会福祉士の合格基準点と合格率(合格者数/受験者数)

開催日合格基準点合格率合格者数/受験者数
第34回(2022年2月6日)105点/150点31.1%10,742/34,563
第33回(2021年2月7日)93点/150点29.3%10,333/35,287
第32回(2020年2月2日)88点/150点29.3%11,612/39,629
第31回(2019年2月3日)89点/150点29.9%12,456/41,639
第30回(2018年2月4日)99点/150点30.2%13,288/43,937
第29回(2017年1月29日)86点/150点25.8%11,828/45,849
第28回(2016年1月24日)88点/150点26.2%11,735/44,764
第27回(2015年1月25日)88点/150点27.0%12,181/45,187
第26回(2014年1月26日)84点/150点27.5%12,540/45,578
第25回(2013年1月27日)72点/150点18.8%8,058/42,841
第24回(2012年1月29日)81点/150点26.3%11,282/42,882
第23回(2011年1月30日)81点/150点28.1%12,255/43,568
第22回(2010年1月31日)84点/150点27.5%11,989/43,631
第21回(2009年1月25日)85点/150点29.1%13,436/46,099
第20回(2008年1月27日)82点/150点30.6%13,865/45,324

過去15年の合格基準点の平均点は、87点

過去15年の合格率の平均は、27.8%

過去15年の合格基準点の平均過去15年の合格率の平均
87点/150点27.8%

公式の合格基準と合格率

社会福祉士国家試験合格基準

次の2つの条件を満たした者を合格者とする。

  1. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
  2. 1を満たした者のうち、以下の18科目群すべてにおいて得点があった者。

150点の60%は、90点なので、

整理すると、

すべての科目において、1点以上とっていること。

90点以上とっていることが、公式の合格基準となります。

個人的には、合格率の推移から、

上位27%以内入ることが、隠された合格基準と考えています。

ここから第35回社会福祉士国家試験の合格ラインの検証

検証の方法は、受験した第30回から、昨年の34回の問題を対象に、自分の点数と基準点の差を用いています。

過去5年で最も差が大きかったのは、第34回の23点(自分が128点で、基準点が105点)。

過去5年で最も差が小さかったのは、第32回の15点(自分が103点で、基準点が88点)。

35回の問題は、105点でした。

この105点を基準にすると、

合格ラインの高い方は、105-15=90

合格ラインの低い方は、105-23=82

結果として、予想できるのは、82点から90点の間ではないでしょうか。

合格ラインの検証結果は、82点から90点。

もちろん、受験者の点数で決まるので、前後するとは思いますが、一つの指標にはなると思います。

アプリを通してやりとりしている感触では、みなさん、かなり勉強しているように感じます。また、自分自身の記憶の維持の低下から、点数を補正すると、90点前後になる気がしています。

7割とれていれば、105点となりますので、おそらく大丈夫です。

90点前後は、油断できない点数だと思いますが、あきらめるには早いかと思います。

補足として、僕自身、受験後は、アプリ開発時に問題を解きながら、解説を記述しています。受験後の点数は、その際に記録している点数です。

正直なところ、解説を書くことや、皆様からの問い合わせによって、ある程度知識を維持していますが、受験時ほどの集中力はありません。暗記ものや人名なども、記憶が曖昧になってきています。

ただ、アプリ開発を通して、精神保健福祉士の問題を解いたり、ケアマネを受験したりと、幅広く学習する機会は得ております。今のところ、合格ラインはクリアしていますので、参考にしてもらえたらと思います。

社会福祉士 2023年度 試験問題と解説

こちらのアプリには、2023年2月5日(日)に実施された、社会福祉士国家試験の問題と解説を掲載しています。来年度の受験に向けて活用していただけると幸いです。

6年分の過去問に、2回分の模擬試験を掲載しています。成績の分析や、付箋機能など、試験に欠かせない機能が使用できます。無料版と有料版を用意していますので、広告掲載が気になる方は、買い切り版の有料版をご活用ください。ひとまず、無料版で試してもらえると助かります。

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正式発表は3月7日(火)

こちらの試験センターのホームページに「国家試験合格速報(合格者の受験番号)」、「合格基準点及び正答」が掲載されます。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 社会福祉士国家試験のお知らせ

通信状況によっては正しく表示されないことがありますので、3月10日(金曜日)に郵送する結果通知で必ず確認してください。
3月17日(金曜日)になっても結果通知が届かない場合は、試験センターに電話で問い合わせてください。