社会福祉士の国家試験とは?受験資格・学習時間についてご紹介

社会福祉士

身体や精神、経済的にハンディキャップを抱えている方から相談を受け、適切な支援を行ったり、困ったことを解決するようにサポートする役割の社会福祉士。

社会福祉士は社会的なニーズが高まっています

年々、障害者福祉などへの取り組みが必要性が高くなっているため、社会からの社会福祉士へのニーズが非常に高まってきています。

社会福祉士は、試験範囲が広い上、比較的難易度が高い国家試験です。

年に1回、毎年2月上旬に実施されるため、一度不合格となってしまうと、再度の受験が1年後になってしまいます。

社会福祉士国家試験に合格して、晴れて社会福祉士となれば、福祉関連の仕事をした際には大きなアドバンテージとなり得ます。さらには、収入アップも見込めますので、受験資格を保有している方なら、社会福祉士国家試験の受験をおすすめします。

社会福祉士国家試験の概要について

試験範囲が広いので参考書での学習が必須です

社会福祉士国家試験は、毎年2月上旬に行われます。年に1回のみの開催です。

出題される分野は以下の通りとなります。

共通科目(出題数)
1.人体の構造と機能及び疾病(7問)
2.心理学理論と心理的支援(7問)
3.社会理論と社会システム(7問)
4.現代社会と福祉(10問)
5.地域福祉の理論と方法(10問)
6.福祉行財政と福祉計画(7問)
7.社会保障(7問)
8.障害者に対する支援と障害者自立支援制度(7問)
9.低所得者に対する支援と生活保護制度(7問)
10.保健医療サービス(7問)
11.権利擁護と成年後見制度(7問)
専門科目(出題数)
12.社会調査の基礎(7問)
13.相談援助の基盤と専門職(7問)
14.相談援助の理論と方法(21問)
15.福祉サービスの組織と経営(7問)
16.高齢者に対する支援と介護保険制度(10問)
17.児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(7問)
18.就労支援サービス(4問)
19.更生保護制度(4問)

試験で出題される分野は、かなり広いことがわかります。もちろん、苦手分野を作らないことが試験で合格するためには必須な上、満遍なく得点力を上げることも重要なキーとなります。

社会福祉士国家試験の受験資格について

福祉系大学の方であれば、受験資格を満たせます(写真はイメージ)

社会福祉士国家試験の受験資格を得るためには、基本的に、福祉系の大学・短大での指定科目履修か、短期養成施設等での修学が必要となります。

ただし、4年制大学を卒業した方以外は、実務経験が必要となる点はご注意ください。

もちろん、実務経験がない方が社会福祉士国家試験を受けるためには、受験資格を得るまで5年程度の時間が要することとなります。

もし、実務経験なしの方が社会福祉士国家試験の受験を検討しているのであれば、実務経験中に社会福祉士と関連する資格取得を同時に行えば、時間の有効活用にも繋がります。

社会福祉士国家試験の学習時間について

スターバックスなどで勉強してみるのも良い気分転換になります

社会福祉士国家試験に合格するためには、300時間程度の学習時間があれば可能とされています。

300時間は、平日に2時間、土日に3時間勉強すると、最短で6ヶ月程度で対策可能と考えられます。仕事や子育てなど、学習時間がとれない方が多く受験されるため、基本的には1年以上前から取り組む必要があります。合格率が低いため、数年かけて受験をされている方も多くいますので、余裕を持って学習に取り組むことをおすすめします。

参考までに、大学受験の最難関とされる東京大学合格には、3,000時間、国家試験の最難関の司法試験合格には、3,000時間~8,000時間が目安とされるので、十分な時間を確保し、社会福祉士国家試験対策に集中することで、対策が可能となります。

福祉系大学在学中の方であれば、大学の講義を利用して関連知識を身につけることができます。ただし、それなりに時間を要する大学の課題などをこなしながら、社会福祉士の試験対策を行う必要があります。

社会福祉士の資格取得のメリットとは?

応募可能な仕事の幅が広がる

社会福祉士国家試験に合格して、社会福祉士となると、応募可能な仕事の幅が広がります。

もちろん、社会福祉士国家試験合格は、社会福祉に関する知識があると国からお墨付きを受けたと同然です。

そのため、地域包括支援センターや里親支援事業、介護保険サービス事業所や障害福祉サービス事業所などの相談員など、応募可能な仕事先が広がります。

さらに、福祉系の勤務先で管理職を目指している方であれば、社会福祉士の資格取得は優位に働きます。

資格手当がもらえる

イメージ

社会福祉士の資格を持っていれば、勤務先によっては、資格手当がもらえることもあります。資格手当は1ヶ月の額が微々たるものでも、長期的に見れば、収入アップに繋がる簡単な方法です。

もちろん、社会福祉士の資格は永続的なものですので、資格手当が途切れるということはほとんどありません。

可能であれば、社会福祉士の資格は保有しておくのが良いと言えるでしょう。

他の類似資格取得に有利

社会福祉士国家試験に合格していれば、他の類似資格取得にも役立ちます。

特に、精神保健福祉士の試験では、社会福祉士国家試験との共通科目もあるため、社会福祉士国家試験で合格していれば、試験対策時間の短縮にも繋がります。

さらには、社会福祉士国家試験で構築した自分なりの学習ノウハウで、自分にあった効率の良い学習方法も利用できるので、試験対策も容易になります。

社会福祉士国家試験の合格点の基準

なるべく問題を間違えないようにしてください

社会福祉士国家試験は、1問1点で計150問出題される150点満点の試験です。基本的には、合格基準点は、正答率60%の90点となります。

1問1点の問題しか出題されませんが、年度によって、難易度が異なることもありますので、どのような問題が出題されても、60%以上の正答率を目指すことが重要です。

社会福祉士国家試験の難易度について

社会福祉士国家試験は、他の福祉系の国家試験と比較すると、難易度が高い方に入ります。

介護福祉士国家試験と比較すると難易度はかなり上がります。ケアマネ試験と比較した場合の、難易度は同程度ですが、出題範囲が広いため学習時間を要してしまいます。分野は違いますが、医師の国家試験や司法試験と比較した場合は、社会福祉士国家試験は、容易な部類に入るので、社会福祉士国家試験は国家試験だからと言って、極端に身構える必要はありません。

もちろん、過去問をしっかりと解かずに受験すれば、社会福祉士国家試験の合格は難しいと考えられますので、それなりの試験対策は必要です。

社会福祉士国家試験の今までの受験者数や合格率

厚生労働省サイトより

社会福祉士国家試験の受験者数は年々増えていることがわかります。しかし、合格率は、純粋に見ても、ほとんど毎年変わりがないと言っても過言ではありません。

もちろん、受験する年によって、試験の難易度は変わることもありますので、あくまでも目安としてお考えください。

まとめ

社会福祉士のニーズは今後も高まります!!

福祉系の国家試験の中では、最難関の部類に入る社会福祉士国家試験。しかし、一度合格してしまえば、類似資格取得には容易に働きますし、応募できる勤務先が増えたり、資格手当がもらえたりと、デメリットは基本的にありません。

それなりの学習時間が必要ですが、福祉系大学生や実務経験がある方であれば、社会福祉士国家試験はチャレンジすべき資格となります。

しかし、福祉系の大学や仕事とは無縁の方が、社会福祉士国家試験を受験するためには、受験資格を得るためには、5年以上かかってしまうことはご注意ください。

社会でますますニーズが高まる社会福祉士は、福祉系の職業に就きたい方には資格取得をおすすめします。