ケアマネ試験とは?
ケアマネの正式名称は介護支援専門員のことで、公的資格の一つです。主に介護保険法におけるケアプランを作成する資格になります。資格試験ではありますが、他の国家資格と大きく違う点があります。
それは、このケアマネ試験は、ケアマネになるための研修の受講資格を得るという試験になります。一般的な資格試験は、試験に合格したあと、厚生労働省や都道府県に登録をすることで資格を有効化できます。
しかし、ケアマネについては、試験に合格後、およそ6ヶ月の法定研修を修了することで、ケアマネとしての登録が可能になります。
これらのことから、ケアマネ試験の正式名称が、「介護支援専門員実務研修受講試験」となっていることの意味がわかると思います。
ケアマネの資格を活かせる職場は?
ケアマネ資格を活かせる職場は、主に介護保険法の居宅介護支援事業所となります。利用者さんの意向を伺い、必要であろうサービスを提示します。そして様々なサービス事業所と調整を行い、ケアプランの案を作成します。
また、公的な場所として、地域包括支援センターでの業務があります。受験する方は介護や医療の現場で働いている方が多いのですが、ケアマネ資格を取得すると、選択できる職種が広がります。
他にも介護老人福祉施設(特養)などのいわゆる施設ケアマネや、認定調査員などの仕事もあります。福祉や医療に関わっている場合は、取得すべき資格の一つになります。
ケアマネの受験資格は?
ケアマネの受験資格には、実務経験が必要となります。介護福祉士を含む特定の国家資格を取得してから5年の実務経験が必要となります。
ほかにも准看護師を含む看護師や社会福祉士などの資格も対象となります。介護福祉士や他の資格を取得するにしても、無資格から考えると8年近い年数が必要となります。
ケアマネの受験を検討するということは、その業界にそれだけ長くいるということです。それは、その業界が合っているとうことを意味していると思います。
ケアマネが不足している?
福祉業界自体が人材不足なのですが、ケアマネ不足も深刻化しています。原因としては、高齢者の増加や、労働者人口の減少、2018年の受験資格変更による合格者の減少などが推測されます。
実際のところ、ケアマネの求人は常に多くあり、様々な事業所のケアマネが不足している状態です。事業所の人員に余裕がなく、利用者さんの新規相談を断る事業所も多くみられます。
これらの要因から、資格を取得した際は、選択できる職場が多くあり、条件に合った職場を希望しやすくなると思います。
ケアマネ資格のメリット
夜勤がない!!
ケアマネになられた方とお話をしていて、ケアマネになる動機や良かったことを伺うことがあります。その中で、意外と多いのが、夜勤がない、ということです。
介護の現場も医療の現場も、多くの場所で夜勤があります。若いうちは所得が増えて良いのですが、年齢を重ねたときや子供ができたときなどに、夜勤が難しくなるケースがあります。
実際に長期的に夜勤のある業務を行うことは、身体にも負担になります。これだけでもケアマネを取得するメリットになると思います。
相談援助に従事する!
介護も医療も、現場は体を使った仕事が多くあります。もちろん、相談援助が苦手という方もいますので、すべての人にとってメリットとは言えませんが、相談援助が合っている人にとっては、可能性があるのではないでしょうか。
実際にケアマネになると、利用者さんの自宅に伺い、たくさんの会話を重ねる必要があります。特に、女性の方は共感性がある方が多いので、相談援助に向いている人が多くいると思います。
ケアマネの法定研修とは?
法定研修とは、ケアマネの受験を合格した後に受講する研修のことです。この法定研修は都道府県が実施してます。期間は6ヶ月にわたり、計16日間の研修があります。またケアマネとして資格を登録された後、5年後には更新研修があります。
資格試験を受験する際は、受験対策講座などで受験仲間ができたりします。ケアマネの場合は、この法定研修でケアマネ仲間ができます。近い地域のこれからケアマネになるかもしれない方々と研修を重ねるため、とても貴重な場となります。
受験申し込みと必要書類
ケアマネの受験申し込み先:
申し込み期間:
令和5年6月1日(木)から6月30日(金)まで(最終日消印有効)
筆記試験日程:
令和5年10月8日(日)AM10時~
必要書類:
受験申込書(証明写真)
実務経験証明書(見込)
国家資格等の資格証の写し
受験料(県の収入証紙)
注:受験申し込み時に実務経験を満たしていなくても、試験の前日までに、従業期間5年以上かつ従事日数900日以上となる見込みの方は「実務経験見込み」として受験できます。
注:過去の受験票をお持ちの方は、申し込みに必要な書類の一部を省略することができます。
ケアマネの効果的な学習方法について
いくつか学習方法がありますが、自分自身の経験をもとに書きます。いくつかの国家試験を受験したので、結果として、このやり方が良かったという部分をご紹介します。
おすすめ学習法その1
ひとまず、アマゾンで、参考書を買います。これは決意表明です。最初に購入する本として、もっとも適しているのが、中央法規の「見て覚える!ケアマネージャー試験ナビ2023」。全体的にレイアウトが見やすく、統計や人名など、ちょっと時間がある時に眺めていられるので、オススメです。
おすすめ学習法その2
スマホに過去問アプリをインストールします。いつでもどこでも本を開かずに学習できます。「ケアマネ 過去問(解説付き)」。仕事の休憩時間や布団の中ででも学習でき、結果としてアプリを使用する時間が一番多くなると思います。過去問についてはこれで大丈夫です。
おすすめ学習法その3
勉強のツールとして、ノートが良いかもしれませんが、ノートだと記述した部分の移動や修正が難しいのと、書くのに時間がかかるので、僕自身は、PC(mac)のメモへの打ち込みをメインとしていました。
おすすめ学習法その4
8月頃に、在宅模試を受験することをすすめます。試験問題の雰囲気や時間配分を体験することができます。後日送られてくる分析表と全国順位は、受験への刺激となります。こちらもオススメは、中央法規の「ケアマネ 全国統一模擬試験」。自宅で受験することになりますが、それでもそれなりに緊張します。
おすすめ学習法その5
9月から10月頃になると、過去問もやり尽くし、間違えた問題は答えを覚えてしまい、やれることがなくなってきます。この段階で最後の仕上げとして、オススメするのが、ユーキャンの予想問題集。紙でする最後の勉強として、予想問題集を行い、間違えたところだけ暗記し、受験に備えましょう。
2023年版 ユーキャンのケアマネジャー 2023徹底予想模試
終わりに
ここで紹介した学習方法は、僕自身が行っているパターンです。もちろん、合う合わないがあると思いますので、参考までにしてみてください。勉強すればするほど、正解する問題が増え、覚えるべき項目が減っていきます。
早い時期から取り組むことで、楽になる時期も早く訪れるので、できるだけ早い時期から、少しずつでも学習を進めることをオススメします。
さらに詳しい学習方法についてはこちらの記事で案内しています
ぜひ、目を通してみてください。