合格率が都道府県ごとに違う?
介護福祉士、社会福祉士、ケアマネといった資格試験の中で、もっとも合格率が低いのがケアマネです。さらにこの合格率が都道府県ごとに違うことも特徴です。
最も低いときで10%程度しかない都道府県もありました。合格率の高い都道府県でも30%程度で、全国平均だと20%前後が目安となっています。決して高くない合格率です。
さらに、総得点が60点満点となり、問題数が少なく、一問に対する比重が重いのも、ケアマネ試験の特徴となります。一つ一つの問題をミスなく得点してく必要があります。
ケアマネの学習方法には何が最適?
ケアマネの学習方法には、いくつかあり、代表的なものとして最も効果的なものは、過去問を学習することです。似たものとして、模擬問題集がありますが、模擬問題は各社が作成します。
そのため難易度調整がうまくいっていない場合や、癖のある問題がみられます。それらの問題に時間を割いてしまうより、純粋に過去問を学習することをオススメします。
最近では、you tubeやtictocで学習される方もいるかと思いますが、基本的なベースとしては、過去問を学習することをオススメします。
まず参考書を買う!!
ひとまず、Amazonで参考書を買います。これは決意表明です。最初に購入する本として、もっとも適しているのが、中央法規の「見て覚える!ケアマネジャー試験ナビ2023」。全体的にレイアウトが見やすく、統計や人名など、ちょっと時間がある時に眺めていられます。
過去問に取り組む
基本的な学習として、過去問を学習します。過去問については、スマホアプリの「ケアマネ 過去問(解説付き)」がオススメです。最新の問題と解説があり、独自のカテゴリにも対応しています。
文字サイズの変更や問題検索、直感的な分析表が自動で表示される多機能なアプリです。なによりも、職場での休憩中や、通勤の移動時間、育児中の隙間時間に、手軽に問題に取り組むことができます。
コロナなどでの自宅待機中や病気して入院した場合でも、布団の中で取り組めるので、学習ができない不安を解消することができます。
アプリで学習することのもう一つのメリットとして、勉強してる感が出ないことです。何気なく、周りに気づかれずに学習できますので、気兼ねなく勉強に取り組むことができます。
メモやノートはPCやスマホを活用する
学習する際に用意するのは、ノートだと思います。最初はノートにびっしりと学習したことを記入していたのですが、修正したいとき、追加したいとき、ノートの位置を整理したいときに、紙のノートではとても不便を感じました。
結果として、定着したのが、PC(mac)のメモに打ち込むことでした。スマホ(iphone)でいつでも見直しができ、何よりも記入スピードが打ち込みの方が早く、修正やポジションの変更がすぐにできるので便利でした。iCloudでPCとスマホを同期していましたので、いつでも復習ができます。
現在でも、基本的にこの方法でやっています。講座を受講した場合は、帰宅してから、メモしている部分を一気に打ち込んでいます。PC作業やスマホ作業が得意な方にオススメします。
聴くだけアプリを活用する
どの資格試験も、最初は言葉に戸惑うと思います。慣れない法律の名前や病気の名前、施設の呼び方など、日常的に使用しない言葉が出てきます。
言葉慣れする必要があり、その一歩として、聴くだけアプリを活用します。ある程度言葉に慣れて、学習を進めるとわかるのですが、文字に疲れてきたり、効果的に復習し、記憶を定着させたいと考えるようになります。
僕自身、よくやっていたのが、前の日に学習した科目を、次の日の通勤中に聴くようにしていました。また、アプリ内のメモにもスピーチ機能があるので、そこに全文をコピーし、覚えた部分を削除して、残っていく部分を繰り返し聞いていました。
過去問アプリほど使用しないと思いますが、記憶を定着させるための別のアプローチとしてご活用ください。
受験対策講座を活用する
資格試験の受験は、孤独との戦いでもあります。講座自体は時間も限られており、それほど期待しなくても良いのですが、学習に向かうキッカケや、なによりも一緒に受験を共にする仲間を作ることができます。
職場の人間関係とは違う、立場を超えた知り合いができますので、とても刺激になると思います。ケアマネを受験される方は、一定以上の現場での経験を持ち、見識のある方が多くいることが特徴です。
お互いの専門性や職場の話など、刺激的な出会いがあります。お互い受験に対するわからないことを解消したり、不安感が強い試験会場でも一緒に過ごしたり、とても心強い仲間ができます。
お互いライバル同士ではありますが、それでも身近な仲間がいることは、何よりも合格へのメリットとなります。
ケアマネ試験の最も大きな特徴として、合格後の法定研修があります。この法定研修は都道府県が実施してます。期間は6ヶ月にわたり、計16日間の研修があります。
この法定研修でも同じ地域のケアマネ仲間ができます。それぞれの専門性を活かして、グループワークを行いますので、とても刺激的な機会となります。
模擬試験を受ける(8月頃)
模擬試験には、会場模試と在宅模試があります。受験当日の模擬体験としては会場模試が理想なのですが、現在、中央法規が実施していないように思います。
やはり中央法規がよいと思いますので、8月頃に在宅模試を受けることをオススメします。6月頃からものと、8月頃からのものがあります。
余裕があれば、6月に受験し学習の方向性を明確にします。そのうえで、8月に受験し、最後のラストスパートに向けて、取り組むべき科目(苦手科目)を明確にするとよいかと思います。
個人的には、8月に受験するだけでも良い気がします。かなり本番に近い環境での受験となりますので、強くオススメします。
予想問題集を活用する(9月頃)
ある程度、過去問アプリを活用していても、9月頃になるとすべての問題が終わり、間違えた問題についても解答を覚えてしまっている場合があります。
受験直前に、学習するための素材がなくなってしまうことが多くあります。そこで、新たに取り組むものとして、オススメするのが「ユーキャンの予想問題集」です。
覚えている問題の復習と知識の抜けを確認することができます。よく分析された問題集で、法改正の部分も取り入れられているため、とても参考になります。
2023年版 ユーキャンのケアマネジャー 2023徹底予想模試
終わりに
ここで紹介した学習方法は、僕自身が行っているパターンです。もちろん、合う合わないがあると思いますので、参考までにしてみてください。
勉強すればするほど、正解する問題がふえ、覚えるべき項目が減っていきます。
早い時期から取り組むことで、楽になる時期も早く訪れるので、できるだけ早い時期から、少しずつでも学習を進めることをオススメします。