TOEICや英検では、英語のリスニング問題が出題されます。
日本に住んでいれば、外国人とコミュニケーションする機会がなければ、英語に触れる機会はほとんどなく、英語のリスニングテスト対策は、自分自身で能動的に行う必要があります。
しかし、英語のリスニングテスト対策は、他の資格試験とは異なり、一朝一夕にできるものではありません。
そのため、リスニング対策は、毎日、一定の時間を確保して対策すべきです。
英語のリスニングテスト対策におすすめの方法は?
英語のリスニング対策の参考書付属のCDを毎日聞く
英語のリスニングテスト対策として一番ベターな方法としては、参考書付属のCDを毎日聞くことです。
やはり、参考書付属のCDは、効率よく英語リスニング能力を上げる方法に準拠しているので、短時間でより高いリスニング能力を身につけることが可能です。
しかし、付属のCDは長くても1時間程度の内容となっているので、人によっては繰り返し聞いても飽きてしまうことが考えられます。さらには、参考書付属のCDに出題されない単語を網羅できないという欠点もあるため、CDに依存する勉強にもリスクは存在します。
そのため、参考書付属のCDを聞く際には、何度も繰り返し聞き、内容を覚えてしまったら、違う参考書に移るといった的確な判断が必須です。
海外テレビ局のニュース番組を見る
お金がかからない効率の良い英語のリスニングテスト対策として、海外テレビ局のニュース番組を見ることがおすすめです。
最近では、イギリス・BBCやアメリカのCNN、ABCが、自社のWebサイトで最新の動画ニュースを配信しています。
これを毎日聞くことで、毎日新しい英語に触れられるほか、時事ネタに登場する英単語も効率よく吸収できるというメリットもあります。さらには、インターネット回線さえあればどこでも利用できる上、無料で見られるというメリットも存在します。
もちろん、ネイティブ向けに配信されているものなので、初めは、内容を理解することができなくても、映像で表示されている内容と単語が一致してくれば、この上なく効率の良いリスニング能力向上に繋がります。
ただし、英語を学習し始めた中学生や英語に苦手意識を持つ方が、いきなりこの学習法を始めてしまうと、ニュース番組の内容が理解できず、時間の無駄となってしまうこともあり得ます。
そのため、ニュース番組での英語のリスニング対策は、高校生からの英語中級者におすすめする方法です。
もし、TOEIC受験を検討しているのであれば、アメリカのABC・CNNでのアメリカ英語、BBCのイギリス英語、オーストラリアのテレビ局のニュース番組にそれぞれ触れられれば、TOEICテストでのネイティブスピーカーからの異なる発音のリスニング問題の出題にも十分対応できます。
英語に苦手意識がある方なら、YouTubeで英語圏の子供向け動画を見ることもおすすめ
英語を学習し始めた中学生や、英語に苦手意識がある方なら、YouTubeで英語圏の子供向け動画を見ることも良い選択肢です。
もちろん、YouTubeでの英語圏の子供向け動画は、ネイティブスピーカーしか使わないスラングが出ることもありますが、簡単な英語のスピードに慣れることができるのに役立つ上、難しい単語が出てこないので、英語初級者の学習におすすめです。
さらには、英語圏の文化も合わせて学べるので、TOEICや英検で出題される問題のバックグラウンドも合わせて把握できます。なので、デメリットは全くないと言っても問題ありません。
時間などに余裕があれば、オンライン英会話の受講もベター
時間などに余裕があれば、英語のリスニング能力向上にはオンライン英会話の受講も良い方法です。
リスニング能力向上なのにオンライン英会話の受講をなぜおすすめするかというと、英語のリスニング能力とスピーキング能力は密接に関わっており、スピーキング能力を上げることで、おのずとリスニング能力が向上するためです。
もちろん、オンライン英会話は、従来の英会話教室と異なり、費用が安いメリットもありますが、あくまでもまとまった時間の捻出が必要となるのは変わりません。
しかし、リスニング能力向上のためには、スピーキング能力を上げるというのは、遠回りのように見えて実は近道です。
自分で英語の発音がある程度できるようになれば、英語のネイティブスピーカーが発音する内容も聞き取りやすくなりますし、スピーキングテストがある英検対策にも有効です。
なぜ毎日英語を聞くことが重要なのか?
英語は、私たちが話す日本語と同じ自然言語です。私たちが耳で聞いて自然に日本語を覚えたように、英語圏の人々も、赤ちゃんの頃から耳で英語を覚えています。
しかし、言語は毎日使わなければ自然と忘れてしまいます。具体的には、日本語ネイティブの日本人であっても、英語やドイツ語などが使われている海外に長く住んで、日本語を話す機会がないと、日本語を忘れてしまいます。
そのため、その逆を考えると、少なくとも、日本人であっても英語に毎日触れることは、英語能力の向上に少なからず良い影響があります。
最近では、スマートフォンとインターネットがあるため、30年前と比較すると、生の英語がいつでも聞ける環境です。これを使わないのは非常にもったいないです!
英語に触れるおすすめのシーンは?
英語に触れるおすすめのシーンは、通勤・通学の電車内です。
ラッシュ時の電車は座れないこともあるため、なかなか参考書を開いて資格試験などの勉強に向いているとは言えない環境ですが、スマートフォンやウォークマンを使って英語を聞くことは容易です。
最近では、データ無制限のデータプランがあることから、スマートフォンで海外テレビ局のニュース映像を見ることも容易ですし、YouTube Musicといった音楽に特化したクラウドサービスを利用すれば、保有している参考書のCDも聞けます。
もちろん、電車に乗っている時間が短い方もいらっしゃると思いますが、10分程度で英語に触れる時間さえあれば、英語のリスニング能力向上にはかなりの好影響が見込めます。
まとめ
英語は少なくとも毎日聞くことが、英語のリスニング能力向上には大きく役立ちます。
最近では、インターネットとスマートフォンがあることから、英語のリスニング対策には非常に便利に使えます。
可能であれば、スマートフォンは大容量のデータプランに変更して、時間が許す限り、英語のリスニング対策として動画などを閲覧してください。
もちろん、まとまった時間が取れれば、オンライン英会話の受講もリスニング能力向上には良い選択しです。
やはり、英語は、平日だけでなく土日祝日も合わせて短い時間でも聞くことが重要です。
英語を学習し始めた中学生の方でも、英語のリスニング対策を毎日行えば、高校生、大学生、社会人とステップアップした際にかなり有用です。