中学生・高校生ができる「英検」対策とは?学校での英語の授業も立派な英検対策です!

英単語・英検・TOEIC

中学生・高校生の方なら上位学校の受験にも優位となる英検(実用英語技能検定)。

特に、学校での授業では、英検の2次対策(面接)がしづらいということも思われがちですが、実は、英検のペーパーテスト(1次試験)・面接(2次試験)ともに、学校の英語の授業が合格の鍵となってきます。

しかし、今回の記事で紹介する英検対策は、あくまでも英検2級までが前提となります。英検準1級・1級については、試験自体がかなり難しい試験となっているため、特別な対策が求められます。

中学生・高校生の方ができる英検の1次試験対策とは?

中学校・高校の英語の教科書に出てくる内容を完璧にすること

英語の教科書をマスターすることは2次試験合格への最短ルートです

英検5級〜2級までは、ほぼ、英語の教科書に準拠したような問題が出題されます。

英検5・4・3級であれば、中学3年生の英語の教科書、英検準2・2級であれば、高校3年生の英語の教科書を完璧にすれば、1次試験のペーパーテストには十分対応できます。

英語の教科書で学ぶ内容については、学校はもちろん、進学塾でも勉強できますので、特に1次試験に対しては、英検に向けて特別な対応は必要ありません。

もちろん、中高一貫校などで先取り学習をしている方なら、可能であれば、上の学年の英語の教科書内容に取り組んでおけば、英検対策にもかなり有効です。

英語の教科書に出てきた単語はすべて覚える

英語の教科書に出てきた単語はすべて覚えるようにしてください。

教科書に出てくる英語の単語は、中高問わず、重要なものが大半です。これらを覚えておかなければ、高校受験や大学受験にも不利になるほか、大学生になってから受けるTOEIC対策にも支障をきたします。

学校で単語テストが実施されればそれをすべて覚えるようにするほか、教科書に出てくる英文は辞書なしで読めるようにできるレベルにまで持って行く必要があります。

やはり、どんな単語も覚えて時間の無駄ということはありませんので、自身でカードとしてまとめてみることも良いと思います。

大学受験で有名な「英頻」も英検対策にも有効

よく使う表現がこれでマスターできます!

大学受験で有名な桐原書店の『大学入試英語頻出問題総演習』(いわゆる”英頻”)も、英検対策にはかなり有効です。

こちらの英頻は、文法を効率よく学ぶことができる上、大学受験の共通テストと同レベルとなる英検2級にもよく出る文法もよく取り上げられています。

基本的に、英検2級までは大学受験と同時に対策を行っても独自の対策に時間がかからないので、忙しい高校生の方であれば、”英頻”をまず勉強してみてください。

リスニング対策は、高校・大学受験で必要なリスニング対策と同等でも問題なし

英検というと、リスニング問題も出題されますが、英検2級までであれば、大学受験で実施されるリスニング対策と同等でカバーできます。

英検と高校・大学受験でのリスニング試験はほとんど同等の形式となっていますので、英検だからと言って特別な対策は必要ありません。

ただし、並行してTOEICを受ける場合は、TOEIC独自のリスニング対策は必須となります。時間的にも、英検よりもTOEICを優先してください。

中学生・高校生の方がまずできる英検2次試験(面接)対策とは?

英語の教科書で出てくる英会話の内容をまず暗記

英検の2次試験で実施される面接では、英検2級までなら、英語の教科書で出てくる英会話の内容をカバーしていれば問題ありません。

特に、英検3級の二次試験は、かなりの初歩的なことしか聞かれない上、中学校の英語の授業について行ければ問題ないレベルです。準2級・2級では、大学受験の共通テスト対策をしている方であれば、スムーズに対応できます。

そのため、英検の2次試験は、特に肩に力を入れてじっくりと対策するものではありません。

もちろん、上位学校の受験のために英検を考えている方なら、他の科目の入試対策に時間をかけるべきと言えるでしょう。

ALT(外国語指導助手)の先生とのコミュニケーションの機会は大切にすべき

中学校や高校にいるALT(外国語指導助手)の先生とのコミュニケーションの機会がある方は、積極的にALTの先生と英語で話をしてみることも、英検の2次試験対策に有効です。

特に、日本人が慣れない英語で話をするときには、かなり緊張して思うように話せないこともあります。しかし、ALTの先生と慣れない英語で話をしていれば、英語を話すことに慣れて、リラックスして会話ができるようになります。

もちろん、英検の2次試験の面接官は全くの知らない人です。ただでさえ日本語ですら緊張するのに英語ではむしろ…という方が多いので、普段から、ALTの先生と英語で話をしていれば、その緊張感は多少なりとも紛れます。

英語教育に力を入れている私立高校などでは、昼休みの時間にALTの先生と自由に話せる機会を設けている学校もあります。在学生なら無料で利用できますので、こちらを使ってみないのはもったいないです!

余裕があれば、中高生向けのオンライン英会話もあり

英検対策よりも、将来的には海外留学を考えている方なら、中高生のうちからオンライン英会話の受講も良い選択肢です。

オンライン英会話というと、ビジネスマンがメインのターゲットというイメージもありがちですが、中学生・高校生の方も受けられるコースも存在します。

英会話教室よりも安価かつ、時間に融通が利きますので、部活などで忙しい中高生にはオンライン英会話という選択肢もおすすめです。

もちろん、高校生の方で海外の大学に進学したい方は、より実践的なコースも受けられますので、自身のニーズやレベルにあったコースの受講を検討してください。

可能であれば、高校での短期留学制度を使うこともおすすめ

短期留学なら大学受験対策に忙しくても問題ありません

公立・私立問わず、高校には短期留学制度が設けられている学校も多数あります。

短期留学といっても、長期休暇に英語圏に短期滞在するものもあれば、数ヶ月程度の現地学校での留学の機会も利用できるケースもあります。

いずれにしても、生の英語を聞いたり話したりすることは、日本国内でリスニング対策のCDを聞くよりも効率の良い英検2次試験対策となります。

予算と時間に余裕があれば、短期留学制度を使うことも非常におすすめです。今でしかできない体験も多数できます。

まとめ:中高生の英検対策は英語の教科書準拠の学習でOK

大学受験の英語対策も英検にもかなり有効です

中学生・高校生の方の英検対策は、英検2級までなら、英語の教科書準拠の学習で問題ありません。

もちろん、英検の過去問をたくさん解くのも良い対策方法ですが、そもそも中高生は上位学校の受験対策に時間をかけるべきです。

英検は、推薦入試やAO入試に優位になることはありますが、英検そのものが合否の鍵となることは少ないと言えます。

また、英検2級までなら、学校で学ぶ英語とほぼ同じ問題となっていますので、あまり力を入れて対策する必要はありません。

ただし、英検準1級・1級を考えている方であれば、今回の記事とは話がかなり変わってきます。ご注意ください。