介護福祉士国家試験の試験日程や、試験対策の学習時間と学習方法などについて

介護福祉士

介護業界で一つの目標となる国家試験の介護福祉士。介護業界で仕事をしていれば、介護福祉士の資格を取るデメリットはありません。

十分な試験対策が必要です

介護福祉士国家試験について、試験日程や試験対策の学習時間、学習方法などについて、今回はご紹介します。

介護福祉士国家試験の試験日程などについて

試験日程はカレンダーに書くと、試験日までの残り時間が意識しやすいです

介護福祉士国家試験は、1年に1回、筆記試験は毎年1月、実技試験は3月に行われます。

もちろん、国家試験に不合格の場合は、受け直しも可能ですが、再度の受験は1年後となります。

試験会場は、比較的多く、日本全国で筆記試験が実施されています。東京都・大阪府・愛知県はもちろん、地方在住の方でも受験しやすいように、各地域での大きい都市を抱える県でも、受験が可能です。

ただし、実技試験は、東京都・大阪府の2カ所のみの実施となっていますので、注意が必要です。

実務者研修の受講により実技試験が免除されるため、ほとんどの方は、在住地の近くの会場で受験できます。

福祉系高校ルートで筆記試験に合格し介護技術講習または実務者研修を受けていない人、経済連携協定(EPA)ルートの人は、実技試験を受験する必要があります。

2016年度の試験からは、介護福祉士国家試験の受験資格として、3年以上の介護現場での実務経験に加えて、実務者研修の修了が義務づけられていますので、実務者研修の申し込みを忘れないようにすることが重要となります。

試験対策の学習時間について

時間はあっという間に過ぎていきます

介護福祉士国家試験の試験対策に必要な学習時間は、250時間程度あれば問題ないとされています。

大学受験の最難関である東京大学への合格には3,000時間、司法試験合格には3,000~8,000時間必要なのに比べれば、介護福祉士国家試験の対策は手間がかからないというのが正直なところです。

しかし、介護福祉士国家試験を受験される方は、フルタイムで介護施設などで勤務していることが多いので、勉強時間の捻出が難しいかもしれません。

実際のところ、フルタイムで勤務されている方については、平日1時間、土日祝日は3時間程度の勉強時間を確保すれば、介護福祉士国家試験の対策は十分に可能です。

もちろん、福祉系高等学校に在学されている方は、より短期間で集中的に介護福祉士国家試験の試験対策が可能かもしれません。

もし、介護福祉士国家試験の試験対策を行うのであれば、試験日の半年前から勉強を開始するのが理想的ですが、仕事や子育てに忙しく、時間の工面が難しい場合は、一年前から勉強を開始すると余裕を持って取り組めます。

介護福祉士国家試験の学習方法について

まずは過去問を必ず確認

どの試験でも共通して言えることですが、介護福祉士国家試験の試験対策を始める前に、試験の過去問をチェックしてみてください。

試験の過去問では、「どのような問題が出題されるのか」、「どのくらいの量の問題を解かなければいけないのか」などが把握できます。

各分野のテキストで細かい知識を吸収

そして、各分野の知識をテキストで勉強します。

もちろん、介護福祉士国家試験では各分野のすべての内容は試験に出ません。そのため、テキストをすべて丸暗記するのではなく、テキストで強調されているところを中心に勉強してください。

もし、覚えづらいところがあれば、紙にペンで繰り返し書いたり、音読して覚える方法も有効です。

可能であれば、テキストは1周だけするのではなく、3周するのが理想的です。もちろん、時間があれば、何度も繰り返し読み込むことが有効です。

介護福祉士国家試験の過去問で”抜け”をチェック

テキストでの勉強と並行して、介護福祉士国家試験の過去問で、アウトプットとインプットを繰り返します。

試験の過去問では、今まで学習してきた内容が、総合的に問われます。

過去問で、どのジャンルの内容が覚えられていなかったなどを把握できれば、テキストに戻って重点的に振り返りが可能です。

介護福祉士に関する知識を身につけられたら、さらに過去問をリピート

過去問を繰り返し解くことで、どのような内容の問題が出題されるのかなども、自然にわかってくる上、試験問題を解くのにかかる時間も短縮できる効果もあります。

可能であれば、過去問は10年前のものまで解いてください。

もし、不正解の問題があれば、必ず解説をしっかりと読み込むことも、試験対策として有効です。

試験対策に有効な参考書・アプリについて

過去問アプリ

過去問アプリイメージ

介護福祉士国家試験の試験対策なら、スマートフォンから学習できる「過去問アプリ」が有効です。

過去問アプリでは、無料で、介護福祉士国家試験の過去問を解くことができる上、充実した解説で、”過去問を解く”だけに終わらないという点も魅力的です。

もちろん、スマートフォンアプリですので、仕事の休憩中に学習できたり、電車での通勤・通学のスキマ時間も有効に学習に充てられるというのも、過去問アプリと大きな特徴です。

紙の参考書にももちろん良いところはありますが、過去問アプリでは、スマートフォン1台あれば、どこでも勉強できるメリットに勝るものはありません。

もし、iPadをお持ちであれば、大画面で過去問を解ける上、スクリーンショットとApple Pencilを活用すれば、効率の良い試験対策が可能となります。

中央法規の国試ナビ

定番です!!

介護福祉士国家試験の試験対策のベースには、中央法規の国試ナビがおすすめです。

中央法規の国試ナビでは、介護福祉士国家試験の膨大な出題範囲の全体像をつかめるような内容となっているため、まず、介護福祉士国家試験を受けるなら、中央法規の国試ナビからのスタートをおすすめします。

もちろん、介護福祉士国家試験受験者から定評がある上、図表やイラストを多用した内容が頭に残りやすいと評判です。

さらには、まとまった単元ごとに、チェック問題が収録されていますので、参考書で学習した内容が定着してるかどうかの確認でもできますよ。

毎年の試験ごとに内容がアップデートされますので、中央法規の国試ナビを購入する際は、最新のものを購入してください。

ユーキャン予想問題集

中央法規の国試ナビ、過去問アプリで介護福祉士国家試験対策をしているなら、ユーキャン予想問題集で、今の実力を確認してみましょう。

こちらのユーキャン予想問題集の利用は、本試験前の総仕上げを想定していますが、一度、どの程度知識が身についているのか確認したいのであれば、いつでも利用は大丈夫です。

もちろん、資格試験に強いユーキャン監修の問題集ですので、これさえあれば、効率よく介護福祉士国家試験に必要な知識も身につけられます。

もし、本番前の総仕上げで使うのであれば、スマートフォンのストップウォッチやアラームを活用して、どの程度の速度で問題が解けるのかの確認にも有効です。

中央法規の在宅模擬試験

介護福祉士国家試験の受験対策をしている方なら、11月頃に中央法規の在宅模擬試験の受験を検討してみてください。

中央法規の在宅模擬試験は、自宅で受験が可能なため、試験会場に足を運ぶ必要がないのもメリットです。

もちろん、資格試験に強い中央法規の模擬試験ですので、毎年の試験傾向に合わせた問題が出題されるのも大きな特徴です。

そのため、現時点でも実力を確認できるほか、時間内でどの程度まで問題が解けるのかなども併せて確認可能です。

さらには、一問一答の詳しい解説書も自宅に送られるので、受験しただけで終わらない対策となります。

ただし、中央法規の在宅模擬試験を受ける際には、厳密に時間を計って実施しないと、受験するメリットが薄れますので、必ず、実際の試験と合わせた時間で行うことをおすすめします。

まとめ

介護福祉士国家試験は、必要な学習時間は少ないものの、効率の良い勉強が求められる国家試験です。

1年に1回のチャンスしかないことから、事前にしっかりと対策をして受験しないと、1年が無駄になってしまうことも十分あり得ます。

試験対策にあたっては、過去問アプリを中心に、中央法規の国試ナビなどで確認することをおすすめします。

中央法規の在宅模擬試験で知識の抜けがないかを含めて確認した上で、模擬試験の振り返りをして本番に臨むことがおすすめです。